【デスク】壁一面を使ったアカシアデスクDIY

ワンダーデバイス2Fの小スペースを書斎化

我が家の2Fには吹き抜けとトイレに囲われた小さなスペースがあります。
人によっては収納部屋にするようなサイズ感なんですが、書斎スペースにしたいなぁと建設前に考えていました。

時は2020年夏まだコロナが猛威を振るう前で、在宅勤務が主流になる前になります。
たまたまではありますが、今では仕事をここでやっていますので、優先的にやっておいて良かったと思っています。

というわけで、まずはbeforeの写真ですが以下になります。

散らかっていてお恥ずかしいですが、引っ越しから1年近く経っても整理が追い付いていない状況でした。とりあえずで色々置いていた状態です。

書斎と言えばデスク 壁一面のおしゃれなデスクが欲しい

書斎化するに辺り、やってみたい野望が一つありました。
壁一面の広々デスクです。さぁ、妻を説得だ!

kou
kou

書斎に広々デスクはマストじゃない
(webの画像見せつつ)ほらオシャレやで

PCはこういうところで使いたいし、レザークラフトとかやるにも良さそう

妻

まぁ書斎は家建てるときにOKしたしねぇ

好きにしなよ

はい。投げやりにOK貰いました。
妻のこの緩いスタンスには頭が上がりません。ありがたや~。

こだわりポイント
  • 壁一面を使い切りつつ、使い勝手の良い奥行の広々デスク
  • とにかく頑丈。荷重で反らない
  • デスク上でハンマー使ってもガシャガシャしない
  • 配線を通せる

壁のサイズですが、我が家はワンダーデバイスのファントムマスク7スパン
ここで1スパンという単位は尺貫法の話でメートル法では910mmを示します。
7スパンは建物の横幅6370mmです。奥行きは10スパンありますので9100mmです。
この小スペースは3スパン分の長さになりますが、間柱や壁の分狭まります。
実測は2570mmでした(ぴったりだと入らない危険があるので少し余裕を見て短めに測定した値)

奥行きは悩みましたが、広めに使いたいと思っていたので700mmとしました。
これは↑の写真手前のデスクが500mm程度でぎりぎりのサイズ感だったので、もう少し余裕が欲しかったことと、700mmという奥行きは標準的なビジネスデスク相当だったためです。

デスクでの作業やPC関連の重いものを置くこと、横幅が長いことから強度には気を使いました。
強度を決めるファクターは使用する板の厚み、樹種、反り止め、脚の位置などいろいろあります。
この辺は、寸法も決まったので後に出てくるプロの見解も参考にしたいところです。

ハンマーって何と思った方もいると思いますが、レザークラフトで縫い目の穴を開けるために使用します。この音が結構うるさいんですが、適当なデスクだと振動が伝わってガシャガシャ鳴るためさらにうるさいです。脚にガタがあるとさらにうるさいっていう。
これが嫌なので、前出の強度を上げるのと合わせて精度とある程度の重量を持たせることも必要になりました。

PCを使うのと、デスク上で様々な作業をしたいので配線孔の加工は必須でした。
できればただ穴を開けるだけでなくカバーを付けてしっかりした構造にしたいです。
これは色々検索した結果、youtuberさんがデスクツアーで紹介していたものが良さそうだと思いチョイスしました。

木材オーダー マルトクショップ

前置きがやたら長くなってしまいましたが、まずは天板です。
木の家だし、天然の木の天板が欲しいというのが結論になります。
上述した条件である強度、重量もカバーできますしDIY的に加工もしやすいです。

どんな木が良いかと、ネットを探しますが簡単な天板素材だとIKEAのものなんかが良く使われているようです。が、サイズが希望と合わない。
また突板というのがイマイチ。

突板とは、安価な合板等に表面だけ薄い天然木を貼って仕上げた板になります。
出来れば全体的に天然木にしたい。

再びネットを調査し、見つけたのがマルトクショップさんになります。
色々な樹種を好きなサイズにカットしてくれる。DIYer御用達のサイトです。
注文時に質問を書けば木材の専門家の見解も聞くことができます。

単なる外形のカットだけでなく、有料オプションにはなりますが鋭利な角を丸く加工したり、木に反り止めを入れてくれたり、好きなサイズの穴開けなどもあったりと細かく色々なオーダーができるところも特徴です。

素人仕事で硬い木を精度良く加工するのは難しく失敗のリスクがあるのでお任せするのがオススメ。

マルトクショップで選べる木材には無垢材と集成材があります。
一般的な種類としては先ほどの突板や合板などもあります。これらは無垢材、集成材よりも安価です。

  • 無垢材:木を丸太の状態からスライスした板。高価だが木目などその樹種の特徴が出る。
  • 集成材:小さい木材を接着した板。一枚板より安く反りにくい。

マルトクショップで購入した木材

筆者が選んだアカシア集成材という木材になります。
独特の色合いの木を接着していてインパクト大

今回選んだ木材は上記のものになります。
無垢材でこのクラスのサイズは値段が途方もないことになるというのが大きな理由です。
サイズはW2570mm x D700mm x H30mmです。
手前側は角を丸くしてもらい配線孔を開けました。

オーダー時に配線孔の位置を伝える際は、文字だけだと分かりにくそうだったので手書きの図面を写真で撮って送りました。ミスをなくすために全力です。

お値段は筆者の注文時で50,000円弱でした。

アイアンレッグオーダー tekolabo

続いて検討したのが、デスクを支える脚です。
天然木の天板をかっこよく見せる脚は何か・・・。

DIYデスク業界で最近はやっているのは電動昇降の脚みたいです。
座りつかれた立ち作業に切り替えるのが自由自在で良いみたいですよ。
残念ながら今回のデスクサイズには対応していません。

次に立ち上がってくるのがアイアンレッグ。
色んな形があるし、アマゾンとかでそれなりな値段で売っている。

ただ、横長のデスクに両サイドの脚のみでは強度が不安です。
3本買うのも半端ですし・・・。
迷った結果IKEAの引き出しがあったのでこれをセンターに挟むことにしました。

そうなると今度は、引き出しの高さにあう脚を探す作業になるんですよね。
上記リンクのものは良さそうですが、アジャスターを10mmほど出さないとダメそう。
そうした場合の強度も心配です。

結局、こちらもオーダーメイドにすることにしました。

https://tekolabostore.com/

こちらのtekolaboさんになります。
サイトの構造が分かりにくくオーダー画面まで大変だったのはいい思い出。
Categories > IRON LEG/黒皮鉄の鉄脚と進んでページ下部の小さな写真の下のKukei LEGから注文できます。

メール注文の際に、心配事の高さが合いそうか?強度的に考えている内容で問題なさそうか?を確認したところ想定の方法で問題はなさそうということを細かく教えていただきました。
ありがたい限りです。

こちらはお値段34,000円なーりー。

アカシア集成材板の仕上げ

設計と各部材の発注が終わりました。
なお、マルトクショップの方は重量、サイズの関係で配送が営業所止まりになります。
西濃運輸とのことで、近場の営業所に取りに行くことになりました。

車に入らないので、ルーフキャリアに固定したのですがキャリア持っててよかった~。
キャリアバーに直接荷締めベルトで固定したのですが、帰りはゆっくり慎重に運転しました^^;

引き取ってきたアカシア集成材になります。
裏面ですが、反り止めに金属の板が入っていて、配線孔が空いています。

こちらの穴は上記商品を組み込む計画で開けました。
サイズ的にはもう少し大きなトレーがあれば便利でしたが選択肢が少ないので我慢です。
天板の厚みが25mmとか20mmだとちょうど良いかもしれません。

穴の寸法はこちら
86mm x 370mmとのことです。

板はそのままだと飲み物をこぼしたりしたときに汚れやすいので、塗装して保護してやります。
その前に、表面は軽くやすりがけして表面を整えておきます。

今回使用した塗料は以下の2つになります。
メーカー的には併用はオススメしていないので、自己責任ですが。
綺麗には仕上がっています。

作業内容はこんな感じ

塗装手順
  • 手順1
    ワトコオイル1度塗り
  • 30分
    乾燥
  • 手順2
    余分なオイルをウェスで拭き取る
  • 1時間
    乾燥
  • 手順3
    ワトコオイル2度塗り(1度目より少量)
  • 手順4
    乾く前に400番程度のやすりで研磨(ウェット研磨)
  • 24時間
    乾燥 数時間おきに余分なオイルを拭き取る
  • 手順5
    ブライワックスを塗る
  • 15分
    乾燥
  • 手順6
    たわし等でブライワックスを磨く

アイアンレッグ取り付け 完成

アイアンレッグの取り付けはビスで固定するか、天板に鬼目ナットを打ち込んでボルトで固定するかになります。筆者は鬼目ナット+ボルトにしました。
下穴をしっかり開けて丁寧に作業すればどちらでも問題ないと思います。

筆者は下穴が天板を貫通してショックでした。
酒を飲みながらやるもんじゃない・・・。

BESSの木の壁に埋もれないパンチのある集成材のデスクが出来上がりました。
幅も奇跡のフィットで、隙間がほぼありません。
デスクツアーでよく見るディスプレイ用のアームを取り付けたことで、デスク上の作業の邪魔になるディスプレイレッグもありません。

まとめ

DIYで壁面一杯の横幅を持つ広々デスクを作成しました。
天板をアカシア集成材、脚をアイアンレッグとしてそれぞれオーダー。
価格は80,000円強。
結構なお値段でしたが仕上がりは満足していてがたつきや振動によるガシャガシャ音もないです。

計画外で在宅勤務が主流になりましたがとても快適に仕事ができています。
オススメですので皆様も挑戦してみては?